映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


☆ ドストエフスキーと愛に生きる ☆

  1. 2017/02/15(水) 04:55:00_
  2. その他の外国人監督作品
  3. _ comment:4
DIE FRAU MIT DEN 5 ELEFANTEN  (ドストエフスキーと愛に生きる)  2009年・スイス/ドイツ



ドストエフスキーと愛に生きる




 
.


2017年1月下旬  セルDVD

監督 ヴァディム・イェンドレイコ
主演 スヴェトラーナ・ガイヤー (ロシア語からドイツ語への翻訳家)
    老婆だけど、ものすごく強い人、こころの強い人、身体も頑張る人、自然に生きる人・・・

感想
いや全く凄い映画でした。


私は、ドストエフスキーが好きなので、そのお話が多いと勘違いしていたら、
これは主人公の人生をなぞるドキュメンタリーで、
その主人公は「20世紀の生き字引」みたいな人で、



うまく書けませんが、キーワードとしては
1:ウクライナのキエフ生まれ
2:スターリンに粛清された父親
 (逮捕・収監・拷問・半年後に解放され、必死で数ヶ月間看病するが、亡くなる)
3:不可侵条約を翻し、ウクライナに入って来たドイツ軍
 ドイツ語ができたから将校に雇われ、母親も家事手伝いをして生きられたこと
 友達親子がユダヤ人で2日間やまなかった銃声の中で殺されたこと
(上記は、「命をつなぐバイオリン」という映画で初めて知ったことを、まさに実体験していたこと)
4:やがてドイツの敗色濃くなる時に赤軍がウクライナにやってきたこと
5:その時、母親はもうどこにも行かないと、ひとりでドイツ軍とともにベルリンに逃げたこと
6:ベルリンでは敵性と調べられたが、ウクライナでの将校の証言で助かり、ドイツ語の仕事をしたこと
7:敗戦後、生きるために18歳で結婚し、語学の教師をしながら子供を数人育て
8:40歳代で離婚し
9:60歳になったころに、ドストエフスキーの翻訳だけを仕事とした(たまに教師をする)
10:この映画の撮影時は84歳、子供も孫もたまには来るが、基本的に一人暮らし
11:仕事は翻訳する自分と、清書等をする老婦人のふたりでやる
12:この映画の撮影途中に50歳代の長男が大事故にあい、数ヶ月後に亡くなる
13:心残りだった、父親を看病した山荘をもう一回見たいと
   孫が付き添ってへ出かけるがその建物はもうなかった、60年ぶり?の故国
14:そしてドストエフスキーを訳する毎日、で終わる
15:撮影後数年して亡くなった 享年87。



ダラダラと書きましたが、20世紀の負の生き字引でしょう。
もちろん、子供や孫は良いのですが、長男が亡くなったことは
多分、それまでのどの出来事よりも大きかったと思います。

今現在、シリアやウクライナや中東やアフリカで起きていること
私は正確には知らないし、怖いから知りたくない・・・
日本人で衣食住に困らなくても、それぞれに試練はあるし・・・

でもやっぱり、彼女の生き方を見ると
いろいろな意味で甘いかも?です。

ドストエフスキーの翻訳のシーンは少なかったけど
やはり命を削るように選ぶ言葉の一つ一つに意味があり、
日本語で読む自分もこころして読もうと思いました。


言葉を職業にしている人って凄いと思ました。


外国語を習得すれば食べていけると勧めてくれた、
その後の消息の分からないお母さんが、ホントに素晴らしかったんだと思います。

原題の意味は、「罪と罰」(彼女の新訳では「罪と贖罪」です)、
「カラマーゾフの兄弟」、「悪霊」、「未成年」、「白痴」の翻訳に取り組んでいるので
本人はこの5つの作品を「五頭の象」と呼んでいるので
「DIE FRAU MIT DEN 5 ELEFANTEN (THE WOMAN WITH THE 5 ELEPHANTS)」となっているそうです。

邦題は原題と全然違うけど、ドストエフスキー好きの日本人を
ひっかけるには良い邦題だと思いますし、この人のことを知るって
ドストエフスキー好きの人間には大事なことだと思います。



※今まで私のドキュメンタリー映画の1位は「ウォー・ダンス / 響け僕らの鼓動」
でしたが、この映画が抜いてしまいました





<<☆ LIFE! / ライフ ☆ | BLOG TOP | ☆ ショコラ ~君がいて、僕がいる~ ☆>>

comment

  1. 2017/02/15(水) 19:21:31 |
  2. URL |
  3. take51
  4. [ 編集 ]
こんばんは!
最近、村上春樹の本を読んでいると、
ドストエフスキーの「罪と罰」がよく出てきます。

どんな本か分かりませんが、一度は読んでみたいな~
と思ってました。思わず、記事は読まないようにしましたが、
この映画も見てみたいです!!

見ないようにしてましたが、記事の最後の方に
「邦題は騙すのに・・」と見えたように思いましたが、
映画は見ない方がいいのでしょうか??(笑)

とりあえず楽しみです!!(^.^)

take51さん、こんばんは☆

  1. 2017/02/15(水) 20:05:53 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> 最近、村上春樹の本を読んでいると、
> ドストエフスキーの「罪と罰」がよく出てきます。

先日もその方の本について書かれていましたよね~!
いつも拍手させていただいております☆

そうですか、その方の本の中にね~ビックリ!

> どんな本か分かりませんが、一度は読んでみたいな~
> と思ってました。思わず、記事は読まないようにしましたが、
> この映画も見てみたいです!!

「罪と罰」は、とても読みやすく、分かりやすい小説だと思います。
少し長いけど?他の本(「カラマーゾフの兄弟」とか)よりは短いです(笑)。

内容は、私はドストエフスキーの中では一番好きです☆
犯罪を犯したことはありませんが、主人公やその他の人々に
気持ちを乗せやすい作品でした。

かなり、お勧めですが、もしも気に入らなかったら申し訳ないので、
もし読まれるなら、図書館・・・30秒・・・でお借りになってはいかがでしょうか?

> 見ないようにしてましたが、記事の最後の方に
> 「邦題は騙すのに・・」と見えたように思いましたが、
> 映画は見ない方がいいのでしょうか??(笑)

いえいえすごく良い映画です。
今年見た中で一番です♪

邦題はちょっと変なのですが、
ドストエフスキーを好きな日本人を引っ掛けるためには
仕方ないんだなあって思いました。

> とりあえず楽しみです!!(^.^)

はい、ご無理ないようでしたら、是非是非「罪と罰」読んでみてくださいね~☆
映画はそのあとでで、もし良かったら!


.

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/02/20(月) 17:40:25 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

非公開コメントを下さった方へ☆

  1. 2017/02/20(月) 21:55:33 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆
またお話しできたら嬉しいです!

気候の変わり目なので、お気を付けくださいね~!
 
 管理者にだけ表示を許可する
 


このブログ内の検索フォームです

私のプロフィールです 

miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

ブログを続けることで目指しているのは
take it easy です☆

ネタばれについての、お知らせです。

感想文の中で映画の内容について深く触れている場合は、必ず大きな色文字でお知らせしています。 また、感想文の途中の一部分のみのネタばれの場合は、白抜きの隠し文字(反転で読めます)にしてあります。 ただ、申し訳ありませんがその白隠し文字は携帯(スマホ)では見えてしまいます(ペコリ)。 最後に、2008年以前の文章については、配慮はしてありません(ペコリ)。

カテゴリです❀

1975年からの記録(記事追加中です)

« 2017 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -