映画鑑賞の記録

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5-1224  天使にショパンの歌声を

  1. 2017/01/14(土) 23:00:00_
  2. レア・プール
  3. _ comment:0
LA PASSION D'AUGUSTINE  (天使にショパンの歌声を)  2015年・カナダ



天使にショパンの歌声を





 
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2017年1月14日(土)  街の映画館にて 封切り公開日でした☆

監督 レア・プール
主演 セリーヌ・ボニアー

感想
とても良かったです☆

「どうせ学園もの」という先入観をもって見てしまいましたが、
それはいけませんでした、分かっていたつもりですが、やってしまいました、大反省!

映画は「学園もの」ではなく、
カナダの近代史の一部のようですが、
(1960年代、実話ではないけど、こういうことは、修道会に限らずあったと思います)
最終的には、女性の明日を、希望に満ちて見てゆける・・・そういう人間ドラマだと思います。


特に良かったのは、主人公の演技と
女学生二人の「ピアノ演奏」と「ショパンの歌声」でした。


見終わって一番最初に思ったのは、
アリスのお母さんが本当に可哀想だということで、
次に、多分、一番最初から病気だったんだろうな~と気付き、
だからこそ、姉に託し、伯母と姪が、今後家族として生きてゆけるんだろうなという
確信でした。

作品中で ものすごく大きな出来事もなく、つまらないと思う方も多いかもしれないけど、
いかに「カトリック」が男社会で、シスターは奴隷みたいな扱いかを知り、
その女性社会の中にも上下関係があり、どうしても越えられないこともある・・・
そのスリリングな展開だけでも、面白く見ることは出来ると思いました。

各家庭にもいろんな事情があるのでしょう。
ただ音楽が好きなだけで、こういう学校に入れられる子供はきっと少ないのでしょう。
いくらでも生徒同士の確執や、女学生のあれこれを描くこともできたと思いますが、
この作品ではほぼそういう事を省略し、スポットライトを当てる生徒を絞り込み、
シスター側の事情を最優先に描いたことに、私はすごく好感が持てました。

最初に書いた、特に良かったことのうち、
主人公を演じていた女優さんはカナダ国内でのけっこうな地位があるようで、
国際的な映画には(フランス語ということもあって?)あまり出ていないけど、
今後も楽しみに見てゆきたいと思わせてくれました。

「総長」に対峙するとき、そう1960年代、この女優さんだからこそ
納得のいく描写になったのではないでしょうか?
(ついでに、あの総長の存在とその女優さんも素晴らしかったですね!)

女学生二人のうち一人はもちろんアリス役の女優さんですが、
どちらかというとピアノの道を歩んでほしいような・・・
演技は素人に毛の生えた程度・・・まぁ頑張っていましたが。。。

もう一人はもちろん吃音の生徒役の女優さんで、
彼女の歌声が「邦題になっている」とは、流れ的に非常に驚きましたが、
美しく、ただ美しく、物語的には悲しく、愛しく、あの「ショパンの歌声」は
それを聞くだけでもこの映画を見た価値はありました。
(彼女には歌える女優さんの道を歩んでほしい)


そう、「ショパンの歌声」って何だろう?って思って見たのですが、
フランス語圏では、もはやスタンダードナンバーのようでしたね。


その曲を含めたすべてのクラシックに、(ほとんどが途中で切れていたけど)
「クラシック音楽館」や「名曲アルバム」を見て聞くようになっている今の私には親しみ深く、
身を任せて・・・良い時間を持てましたし、いつかソフトで音と場面を確認したいです。

修道服を脱ぎ捨てるときの、(多分)パーセルが優しかったです。

細かい演出がいちいち良いです。(「天国の青い蝶」良かったです)
この建物の意味、一日のスケジュールのすべて、(ちょっと音楽の練習の描写が少なかったけど)
それぞれのシスターや台所の人の性格をあらわすところ、
ケベック州の美しい四季、特に冬の痛そうな空気感、
過去の回想、いちいち言わなくても想像できる・・・
同じ曲でのコンクール(今と比べて質素なコンクールそのものも)
その前後の描写、ラストシーン、全部良かったです☆


エンドロールの最後に、あの歌声がまた聞けて、
最後まで見ずに席を立った人は惜しかったですね!


若い人も団塊の人もいろんな人が見に来ていました。
記事はダラダラと長くなりましたが、
良い半日を過ごせて嬉しかったです♪






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