映画鑑賞の記録

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  1. 2016/06/16(木) 23:00:00_
  2. その他の外国人監督作品
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ZAPROSZENIE  (招待)  1985年・ポーランド



招待




 
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2016年6月16日(木)  レンタルVHS

監督 ワンダ・ヤクボフスカ (女性です)
主演 アントニーナ・ゴルドン・グレッカ (1985年のアンナ役)

感想
監督さんは、実際、ご自身が、アウシュビッツに送られ、
生き残った、自分自身の実体験をこころに持って作られた作品です。
(1948年に、そのものズバリ「アウシュビッツの女囚」という作品も作られています)

この映画では、主人公の女性は小児科医なので、監督ご自身の事ではないと思いますが
あれこれのエピソードは、きっと実体験だったのでしょうと思えました。

小児科医・・・1985年当時のポーランドでは、申し訳ないけど
まだ 「東側」 と言われていた国ですので、
描写にもあったように、きっと西側ならもっと早くちゃっちゃと治せそうなものさえ
ぐずぐずと部下の誤診等で毎日てんてこ舞い、そんな「労働者」です。

アウシュビッツ当時は、若い女医なので、一般の女たちとはちょっと違う扱いで、
ドイツ兵からも一目?置かれているし、もちろん女性たちからは頼られ尊敬されています。

その若かりし収容所の女医の見たモノと、今現在(1985年)のあれこれを
交代に上手に映して、良い作りとなっています。


他の映画でも何回も見たアウシュビッツの様子と、
この映画とで
違うな~と思った点は2つで、



1つ目は、1944年頃が多いせいか、わりと緩いというか
男性の方ではないせいか、看守も女性ですし、疲れきっていて、
主人公のように強い気持ちを持っている人間の方が、囚われの身と言えども
先が読めているかのような表現をしてあった事と

2つ目は、アウシュビッツを捨てて、ドイツ兵の監視のもと、別の収容所へ行く途中に
ソ連かアメリカの戦車が入って解放となるのですが、
その直前の行軍の時に、夜も昼も空で地で、ドイツがやられているというのが
ハッキリと分かる (音や飛行機や光で) 描写がされていた事です。


それにしても、いつもVHSを見るときに思うけど、
この映画で一番強く思ったのは、
『映画鑑賞を家庭等でする場合、
この程度の手段が一番良いのではないか』
という事です。



まぁ映像の美しさは、どんどん発展して今では4Kとかが良いのでしょうけど、
鑑賞者がちょっと見逃して・あるいは聞き逃して・巻き戻す以外の手段のある事、


それは、怖そうなところを早送りして飛ばしたり、
つまらないからと言って1・3倍速で見たり、
やっぱり製作されたときの事を思うと、冒涜なんだろうな~と
思ったという意味です。


※VHSの機械でも1・3倍速などで見られるのもあると思いますが
今現在私が使っているのは、できないし、それが一般的だと思うので・・・


さて、内容ですが、フィクションでしょうけど、あれこれ実際にあった事や
聞いた事などをつなぎ合わせているのでしょうね。
1985年からもうすでに30年経ち、今年は戦後71年、
なので、今更内容についてどうこう言う権利はなく、
重いモノを見せて頂いた、という感じでした。

あ、ただ1つ、あそこでああして生まれた子供とお母さんの
今現在の事を知ったときは、心底仰天しましたね~。

主人公のアンナ役の今現在の女優さんも、若い頃の女優さんも、美しくお上手でした。
他の全員、小児科の患児役の子役にいたるまでお上手でした。
当時、この国で映画に出るって、すごかったんでしょうね・・・。

タイトルバックとエンドロールを同じ場所に重ねて、30年以上の日々を
自然と解らせたり、女流監督らしい細やかさをあちこちに感じました。


素晴らしい作品でした。


ただ1つだけ良くなかった点がありました。
それは、字幕で、アンナが夫の両親を呼ぶときに「お父さん・お母さん」では
きょうだいで結婚したのか?と誤解しそうで (アンナの実家は出てこない)
ちゃんと「お義父さん・お義母さん」と書いてほしかったです。


見て良かったです☆




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