映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-866  命をつなぐバイオリン

  1. 2015/09/02(水) 22:30:00_
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  3. _ comment:2
WUNDERKINDER  (命をつなぐバイオリン)  2011年・ドイツ



命をつなぐバイオリン




 
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2015年9月2日(水)  イマジカ 

監督 マルクス・O・ローゼンミュラー (デビュー作?みたい)
主演 3人の子供たち

感想
う~ん、いろいろな意味で良くない映画でしたが、
今までに 「ウクライナに住んでいたドイツ人という立場」 からみた
あの戦争を描いた作品を、多分、見たことがなかったので
その点だけは勉強になりました。

1941年は太平洋戦争も12月に始まる年ですが、
その年の前半までは、ソ連とドイツは「不可侵条約」を結んでいたので
人的交流もあり、ウクライナはソ連の一部ですから・・・
ドイツ人も住んでいて、地元民の中には(もともと)多くのユダヤ人もいました。

それでヒトラーが 「不可侵条約、やーめた!」 って言ったかどうかは知りませんが、(笑う所ではないです)
一方的にドイツ軍がソ連に攻め込んできて、それまでの危うくもバランスをとっていた3者
ウクライナ在住の地元民(ソ連系)/地元民の中のユダヤ人/ドイツ人(多分他の外国人も居たのでしょう)
のバランスが滅茶苦茶になって、日々状況が変わり、
逃げられなかった人々・手助けしたかったのに出来なかった人々の悲劇・悲哀を感じました。

ただ、私は、上記に書いた事が勉強になり、
その3者の立場をそれぞれ想像は出来たけど、


この映画は
「映画としてちょっと稚拙な感じ」 を 受けたのですよね・・・。



以下、ネタばれですので、未見の方はご注意ください。



******************************



1:ドイツ人の将校が知っている筈の森の隠れ家に、彼らが逃げるわけがない

2:その少し前のシーンで、ドイツ軍の下っぱと鉢合わせして銃撃になるところが、真っ暗で全然見えない。
もちろんリアル感は出ると思うけど、あれはやり過ぎ、「ホワイトアウト」の真っ白と一緒。
もう少し何とかしてほしかった・・・月の明かりとか、薄っすらでも良いので。

3:終盤の大事な演奏の前に、いかに神童といえ、心が繋がっていると言え、
(その直前に)一度の通し練習もなく、ぶっつけ本番で出来るわけないでしょ?

4:そのシーンにつながる、りんごをむくシーンですが、
ドイツ人のエライさんと、ユダヤ人の少女、あのやり取りはリアル感なかったです・・・
今現在でいうと、やくざの親分が、一般人の小学生を相手にしますか???

5:ドイツ語で通しているけど、ウクライナはソ連なのでロシア語のはず・・・
気になるとどうしようもなく・・・。 (ウクライナ語、というモノがあるらしい)

6:3人とも可愛くなかった

7:ハンナの孫娘を、同じ子役が演じているようなのですが、大きさが違うから姉妹かな?
あのお婆さんの孫娘には見えなかった

8:アブラ―シャは何で今頃連絡して来たんだろう?
何となく分かるけど(年齢・・・人生の残り時間) ハッキリと何かを示してほしかったし
彼が収容所で生き抜いた意味こそが、邦題につながると思うのに
一切の描写なしで、詐欺。

9:ラリッサがハンナを受け入れるまでが分かりにくい・・・
同世代の女子同士、アブラーシャを真ん中にして、もうちょっと揉めてほしかった

10:一番分からなかったのは、
この映画で、監督達がいったいぜんたい
何を言いたかったのか?ということ。



私が勉強になったように、そういう立場の人々の事を知ってほしかっただけなら良いけど、


子供たち3人を通して、
もう少し、意味のある作品にしてほしかった。
素材が良いだけに、残念でした。




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comment

割と最近の記事でしたね(汗)

  1. 2015/12/08(火) 13:11:42 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
番組表でタイトルを見たとき、なんとなく記憶に引っかかってたのはmiriさんの記事のタイトルで見かけたからだったか!

この作品のよくないところ、5、6、7以外はまったくもって同感です。とにかくこの作品は、わかりにくい・腑に落ちない点がちょくちょくあって、集中できませんでした。

5と7は、相変わらず言語とか顔の違いがわからなかっただけですが、あの3人そんなに可愛くなかったですか?
あの時代の服装とか髪型がけっこう好きなので、気になりませんでした。この作風なら、普通の子くらいが合ってそうだし。
それとも、性格的にでしょうか?

>危うくもバランスをとっていた3者のバランスが滅茶苦茶になって、日々状況が変わり、逃げられなかった人々・手助けしたかったのに出来なかった人々の悲劇・悲哀を感じました。

ここは本当に勉強になりました。じっくり考える暇もなく状況が変わってしまうなんて、考えるだけでゾッとしますよね。
監督さんのことをちらっと調べてみたら、95年から30作品撮っていて、これは23作目くらいでした。…う~ん、もう少しなんとかならなかったのかな。
仰るとおり、あの子供たちの物語として意味を持たせられたらよかったんですけどね…残念でした。

Re: 割と最近の記事でしたね(汗)

  1. 2015/12/08(火) 19:15:21 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
宵乃さん、こちらにもコメントを有難うございます☆

> 番組表でタイトルを見たとき、なんとなく記憶に引っかかってたのはmiriさんの記事のタイトルで見かけたからだったか!

記憶に残して下さり、有難うございます☆

> この作品のよくないところ、5、6、7以外はまったくもって同感です。とにかくこの作品は、わかりにくい・腑に落ちない点がちょくちょくあって、集中できませんでした。

ホントにね~!!!

> 5と7は、相変わらず言語とか顔の違いがわからなかっただけですが、あの3人そんなに可愛くなかったですか?
> あの時代の服装とか髪型がけっこう好きなので、気になりませんでした。この作風なら、普通の子くらいが合ってそうだし。
> それとも、性格的にでしょうか?

・・・それがよく思い出せなくて・・・笑。 すみません
思い出せないというのは彼らの顔ではなく、どうして可愛くないと書いたのか?ですが、

多分、私はあのくらいの年齢の子供が出る映画は
気に入るか入らないか、どちらかになるわけで、
気に入った場合、その子役さんが大好きになるのですよね~

なので、多分、作品が気にいらないので
彼らを可愛くないと書いてしまったのかもしれません、本当に身勝手な考えです。
お恥ずかしい次第で・・・(恥)。

> ここは本当に勉強になりました。じっくり考える暇もなく状況が変わってしまうなんて、考えるだけでゾッとしますよね。

ハイ、この点を知ることが出来た事は、本当に良かったです。
もう二度とそんなことあってはいけないのに、今もこの瞬間も
シリアで・中東各地で・私たちの知らない場所で・・・(涙)。

> 監督さんのことをちらっと調べてみたら、95年から30作品撮っていて、これは23作目くらいでした。…う~ん、もう少しなんとかならなかったのかな。

エッ?
allcinemaでは書いてなくって・・・お恥ずかしい。

でもイイ年ですしね~23作目・・・ふーん、とてもそうは思えないな~笑。
映画監督という職業が合わないのでは?(滅茶苦茶書いてすみません!)

> 仰るとおり、あの子供たちの物語として意味を持たせられたらよかったんですけどね…残念でした。

ハイ、宵乃さんも共感して頂いて嬉しいです。
多分、好感を持つ人はいませんよね~?笑

では、明日もまた良い出会い(or 再会)がありますように~♪


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一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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