映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-952  夏の遊び

  1. 2015/12/18(金) 23:00:00_
  2. イングマール・ベルイマン
  3. _ comment:2
SOMMARLEK (夏の遊び) 1951年・スウェーデン



夏の遊び




 
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2015年12月中旬  レンタルDVD
(楽天レンタルで、12月上旬にある映画を借りて見たところ、不良ディスクで、
 それを指摘したら、無料券が送られたので、この作品を見ました
 不良ディスクに対するお詫びは、初めての事で、今までのムカつきも多少おさまりました)



監督 イングマール・ベルイマン
主演 マイ・ブリット・ニルソン 

感想
またまたリンク先さまの「セピア色の映画手帖」鉦鼓亭さんが鑑賞されたと聞き
いつか見たいと思っていて、このたび、そういう成り行きで思いがけず早く見られました♪

ベルイマン監督作品のなかでは、好感の方です。
私が一番思ったのは、“今を生きる”ということです。




以下、内容に触れていますので、未見の方はご注意ください。



************************************



ヘンリックの年齢で亡くなる場合、その死を本当に悼むのは
親(ときょうだい、あるいはそれに等しい人々)だけだと思います。
彼には両親はいないし、叔母さんは(祖母か?と思うような年齢)
「この子より長生きしたい・金食い虫」と言うような輩ですしね。
でももちろん自殺ではなかったのです。

いくら初恋の相手でも、もう、忘れていたのです。
実際お付き合いしている男性もいたのだし、
ヘンリックを考えないようにとかそういう暗い意味ではなく、
マリーは現在を生きているからです。

次の春におじさんと旅行してヘンリックを忘れた、と言っているように、
数年間苦しんだとしても、恋人とか友人は、その程度で良いのです。
たまには思い出して甘酸っぱい気持ちになったり、
あの瞬間を思い出し何故飛びこんだの?と責めたり、
いろんな気持ちは持っていたと思うし、強く思った日もあったでしょう。

でも、マリーはもう28歳、13年も経って、夢だったプリマになって活躍しているのです。
今回、おじさんが、あの日記を送りつけ、その日々を回想して、深く思ったとしても

あの鏡に向かって言った通りに「今を生きる」のです。
新聞記者の彼と舞台のそででキスしたまま、踊りの中へ入ってゆく・・・
足を映すだけでハッキリと分かったんですよね~
お洒落でイイ感じの演出でした。

他に、「ファニーとアレクサンドル」と同様、監督ご自身の幼少時をそのまま再現するかのような
舞台の裏のアレコレ、どたばた、そして嫉妬や悪意、または善意と準備・・・
それらの描写は本当に素晴らしかったです♪
あと、途中で入るアニメーションもキモ可愛かったですネ(笑)。


いつもながらのスウェーデンの田舎の良さ、
それをここまで綺麗に撮影する事、



そこで過ごした初恋の日々を
短い北欧の夏の光と共に、
(忘れていなかった、でも、忘れていた)その日々を
マリーから見た細部まで・・・本当に美しかったです♪

おじさん、は、タチの悪い人間なので、
(しかし、飛びこむ時に、日記なんか持っていたのか???)
他人の日記を盗むという、自分がマリーに会いたい時が来たから餌にするという
そういう人間なので、コメントもしたくないです。

ついでに13年も経っているので、
あの婆さんにも死んでいてほしいです(笑)。


両親のいない子供どうしの初恋、
それは、お話の中にしかないように思うけど、

ラストに明日への希望を感じるから、
そしてバレエのシーンはとってもキレイだったから、
良い作品だったな~って思いました♪





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comment

毎度、長文で失礼します(汗)

  1. 2016/01/07(木) 00:02:40 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、こんばんは

若い頃、ベルイマンについて読むと必ず「神の不在(もしくは「神の沈黙」)」にぶつかりました。
で、観てみれば難解、そんなこんなで「敬して遠ざける」監督でした。(それでも5本くらいは観てます)

この作品で彼女が初恋の男をずっと思っては無かったでしょう、多分、忘れてる時間ばかり。
プリマにもなり、同棲してる男も居る。
でもそれは時の流れに流されていただけ。
心の扉を封印した、影法師のような13年。
「神の沈黙」なら反対は「悪魔の能弁」、不在なら「悪魔の留守番」。(笑)
終盤、楽屋に現れるメフィストフェレスの格好の意味は?もう一人のメフィストフェレスである叔父は何の為に登場するのか?
まるでトンネルの入口と出口。
叔父との決別宣言が、もう一人のメフィストフェレスによる封印からの解放に繋がる。
単純化すれば、「神を信じない!」と叫んだ彼女への罰は、悪魔との同行であり、それによって「実態の有る生」を封印されてしまった13年だった。
事件から現在までの映像も説明も一切ないのは、実体のない影のような13年だからだという気がします。
楽屋でメフィストフェレスに封印を解かれ、ようやく自分を取り戻した事で「今を生きる」という肯定的な台詞が彼女によって語られる。
でもそれは、プリマとして年齢的限界を感じた時期でもあるという皮肉。
人は二つのものを得られないという神話的教訓も入ってるのかな・・・。

何だかまとまりのないコメントですが、この作品(ストーリー)で感じた事、解釈はこんなところです。
やっぱり僕にとってベルイマンは、相変わらず難しくて苦手です。

Re: 毎度、長文で失礼します(汗)

  1. 2016/01/07(木) 11:29:02 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんにちは☆
いつもコメントを有難うございます☆

すごく難しい事を書いていらっしゃって、私には無理みたいです・笑。
ちょっと頭が良くなくて・・・。

ベルイマンは、ここ数年ですけど、ものすごくたくさんの作品があると知って、
そのうえ、しょっちゅう、あちこちで、オンエアしているので
あんまり難しく考えていたら見ていられないので、

この作品についても表面しか見ていないかもしれないけど
私は自分の実体験をもとにして記事を書きました。
これからもそういうスタンスで見てゆくつもりです。


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