映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


(5-240)  ライアンの娘  (2回目)

  1. 2015/09/11(金) 23:00:00_
  2. デヴィッド・リーン
  3. _ comment:7
再見  Ryan's Daughter  (ライアンの娘)  1970年・イギリス



ライアンの娘




 
.


2015年9月11日(金)  初見時保存のDVD
監督 デヴィッド・リーン
主演 4にん

鉦鼓亭さんの記事に触発されて、再見しました。
コメントを含めた感想をアップします。

>1970年代、「世界の現役5大監督」に数えられてた

ヴィスコンティ監督は早く亡くなったので入ってないのではないでしょうか?

>「時代の大波の中、力の限り自分の信じる道を進みながらも時代に翻弄され、のみ込まれていく無情」でしょうか。

無情、は、どうかは分かりませんが、
のみ込まれていく、までは、全く同感です☆

>主人公と同じくらい時代を一緒に描いていく「叙事」的作品、それがリーン監督の持ち味なのかなと(後期)、

この作品の場合は、そうでしたね☆

>そんな時、あろう事か、アイルランドと敵対するイギリス軍駐屯地に赴任して来た将校と恋に堕ちてしまう・・・。

これは、初見時は、単純な不倫ではないと思ったけど、
(人間を渇望する者同士、人に言えない事を抱えた者同士)

再見して、1回だけならそうだったと言えたけど、
何回も会って、普通の不倫へ落ちていってしまったのだな~と、考えが変わりました。

>この作品、最後の神父の言葉に「救い」を暗示していますが、多くの観客はどうだったのかな?
>「そんなに上手くいく訳ないっしょ!」

私はあの二人は 一緒には いられないと思います。

>「愛される」事の意味を知ったロージーには、気持ちとして神父の「言葉」の通りになって欲しいと思いました

お優しいんですね・・・笑・・・私はそうは思えません。

上記2点については、初見時も再見時も同じですが、再見時の方がもっと強く思いました。

>神父の傍にいつも居る薄弱のマイケル。
>この二人は神と、その子キリストの役割を与えられてる気がします。(「道」のジェルソミーナと同じ)

いつもというわけではないですよね・・・。
役割・・・う~ん、どうでしょう? 
神父さんは「人間の神父」という役割でしかないと思います・・・

ジェルソミーナとマイケルが同じ役割という事ですよね・・・
まぁそうなのかもしれないけど・・・

私はイエス様を「苦しんでいる人間の同伴者」と思っていて、
ジェルソミーナはそれに近いと思うけど、
マイケルは同伴者というより、
傍観者・・・良く言えば神目線、悪く言えば狂言回しのお猿さん・・・としか思えないです。

>自分の感情だけに生きていたロージーが様々な出来事を通じて本当の大人となり、他人を真に受け入れられるようになる。

エッ? そうなんですか???
まぁ父親の事は、それまでとは違い、ちゃんと許せましたので、それだけは変わったと思えます。

>あのバス停でのマイケルとの抱擁は、「神の子」との抱擁であると考えられなくもない、だから、あながち神父の言葉も否定できない気がするんです。

あんなに嫌っていたのに、
最終的に神父とマイケルだけが見送ってくれたので “感謝” の意味のように思いました。

>・・・と、物語の中の視点で見ていくとそうなるのですが、俯瞰的に見ると

以下、歴史的な背景とのつながりは
私にはあまりよく分からないのですが、
記事をちゃんと読ませていただくと、鉦鼓亭さんの仰る通りだと思えました。

>・・・やっぱり、神父の言葉とおりになるのかな。(笑)

ならないですよ~笑。

>この作品、「アラビアのロレンス」と同じくカメラが素晴らしい!

映画館で鑑賞されて、うらやましいです!

もしも私が高校生のときに映画館で見ていたら、
カメラの素晴らしさ以外ほぼ何も分からなかったと思うので
(多分分かった気にはなったでしょうけど)
この年齢で出会えて良かった作品です☆

>監督に徹底的に嫌われたと言うC・ジョーンズも僕には好印象でした。

可哀想に! けっこうお上手でしたよね~!

>2015.6.21
>TOHOシネマズ日本橋

長い時間かけて記事になさって、力作ですネ☆

私はこの映画をとても良いと思ったのに、
どうして昨年のベスト10に入れていないのか?
(上半期にさえ入っていなかったのか?)考えたのですが、

やはり他の作品と比べて 「今の自分にリンクするモノ」 がなかったのはたしかですが、
それではなく、

この映画がすごく良かったので、その(けっこう)すぐ後に、
ものすごく期待して見たこの監督のある映画にガックリしてしまって、
この映画の印象も、この監督の印象も、立ち直れないダメージを受けていたのだと、
よくよく分かりました。

再見する前は、大まかにしか覚えていないと思い込んでいたけど、
物語が始まったらデジャブ、ほぼ全てのシーンを、その直前に思い出し、
こうなる・ああなる・と分かって見ました。 
195分、ビックリするほどアッという間でした♪ 

そのうえで、筋が分かっているので余計に色々と観察できて、
今回は特にライアンさんのお気持ちを色々と推し量りました。 
(妻亡き後に男手一つで育て上げた、可愛くて仕方ないプリンセス、その為にもお金が要って・・・)
初見時は4人が主演と思ったけど、彼も主演の1人だと思いました。 

あと強く思ったのは、
先生が妻にすべきこともせずに
ほったらかしといて「私を裏切らないよね?」は、虫のいい話だと・・・
バカじゃないの?というのが正直な感想で、初見時はそこまで思いませんでした。

いっぱい気付かせてくれて、有難う!!!

こんなに早く再見出来たのは、鉦鼓亭さんのお陰です、心から感謝いたします☆
そしてこの監督への想いも、以前のようにきちんと尊敬に戻れました、本当に有難う!

※書き忘れましたが、モーリス・ジャールの音楽が、
 良いという言葉ではとうていあらわせない・・・ 他の作品ももちろん良かったのだけど
 この作品はお話になりません、一度見て聴いてみないと・・・これが映画音楽ですネ!
 (エンドロールに特化せず、お話全部の中で感じる事ですネ)



初見時感想はこちら  →  ライアンの娘(70・英) ・・・ 5-240





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comment

ライアンの娘

  1. 2015/09/10(木) 00:28:48 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、こんばんは

詳しい話は再見なさった後という事で。

77年のリバイバルの大騒ぎを
>大騒ぎだったかは忘れましたが、リバイバルの有った事は憶えています。
月刊「ロードショー」の今月公開作の紹介ページは、うっすら思い出す事が出来ます。
当時、意外と賛否の別れてた評判に躊躇して観る機会を無くしてしまいました。
悔やまれますね・・・。
70mm作品だから、多分、テアトル東京がメインだった筈。
当時の認識で理解出来たかは疑問だけど、あの大スクリーンで観ていれば、少なくとも美しく壮大なシーンの数々は忘れられない程の強い印象になっていたと思います。
70mmを世界で一番使いこなせたのはD・リーンだったんじゃないか、そんな気がしてなりません。

人間を渇望していた者同士、
人には言えないことをかかえた者同士の・・・
>そうだと思います。

「悪徳の栄え」
>18、9の時、目茶ぶ厚い原作の方を読みました。
半分以上エロ目的でしたが、当時の理解力ではホントの所は理解出来なかったと思います。
只、題名を象徴するようなジュスチーヌの最期だけは今でもハッキリ憶えています。
原作でもジュスチーヌは、余り出てこなくてジュリエットに馬鹿にされる影の薄い存在でした。
この作品と「反撥」は、あの頃、殆ど上映してくれなくて観る事が出来なかったんですよ。
「反撥」を、ようやく観た時「これで見落としたのが片付いた」と思ってたら、そうでした、この作品が残ってた。(笑)
ヴァディムだし、また例によってドヌーブをと思ってたのですが、違うんですね。(爆)
あの世界を第二次大戦にですか、ヴァディムにしては考えたと思うけど、あの人、変態のクセに「耽美」は描けても「退廃」は描けないような・・・。(汗)

Re: ライアンの娘

  1. 2015/09/10(木) 09:38:09 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんにちは☆
コメントを有難うございます☆

音信は普通でいきたいですね♪
不通の時は、イベントやお仕事や法事を頑張っていらっしゃると
遠くから応援させて頂きますね~!

> 当時、意外と賛否の別れてた評判に躊躇して観る機会を無くしてしまいました。

賛否が分かれていた事は、全然知りませんでした、やっぱり子供だったのかな?(笑)

> 当時の認識で理解出来たかは疑問だけど、あの大スクリーンで観ていれば、少なくとも美しく壮大なシーンの数々は忘れられない程の強い印象になっていたと思います。
> 70mmを世界で一番使いこなせたのはD・リーンだったんじゃないか、そんな気がしてなりません。

そうなんですよ~私は「ロレンス」を大きな劇場で見て、今も目に浮かびます。
数年前に再見したけど、家ではね~笑。

もちろん良い作品だと思ったけど、とてもあの時と同じ作品とは思えなかった・・・
70ミリの作品って、そういうものなのでしょうね~!

でも、私は「サウンド・オブ・ミュージック」と「風と共に去りぬ」を
中3で見ているので、70ミリというと最初にその2作品が浮かびます。

それからすぐに「ロレンス」など数作品が浮かびます。
やっぱり(今だから分かるのですが)若い時に大スクリーンで見ておくって、
大事な事だったのですネ~!

・・・ちょっとお尋ねしますが・・・
前に「人には言いにくいけど未見の作品がある」って仰っていたのって、「風と~」でしょうか?
言いにくいなら答えて頂かなくてけっこうなのですが、そんな気がしているので・・・。


******************************


> 「悪徳の栄え」
> >18、9の時、目茶ぶ厚い原作の方を読みました。
> 半分以上エロ目的でしたが、当時の理解力ではホントの所は理解出来なかったと思います。
> 只、題名を象徴するようなジュスチーヌの最期だけは今でもハッキリ憶えています。

あ、そうでしたか!!!
映画ではジュスティーヌは、ヤンキーさんに助けられますので
原作とは全然違いますね~? 
(もしネタばれと思ったらごめんなさい、ナチスなので予想されると思いますので)

> 「反撥」を、ようやく観た時「これで見落としたのが片付いた」と思ってたら、そうでした、この作品が残ってた。(笑)

DVDになっていませんが、イマジカとかでオンエアされると
翌年とかにBS民放でのオンエアがあったりします。
DVDになった作品もあったように思います・・・。

> ヴァディムだし、また例によってドヌーブをと思ってたのですが、違うんですね。(爆)

多少肌は見えましたが、この人の感覚だと全く見せていないと同じです(笑)。
ヘンタイがナチス映画を作ると、常人と反対でまともになるのかも?(大笑)

> あの世界を第二次大戦にですか、ヴァディムにしては考えたと思うけど、あの人、変態のクセに「耽美」は描けても「退廃」は描けないような・・・。(汗)

そうですね~どうかな~?
この映画はけっこう良かったと思いますが、
いつかご自身の目でお確かめ下さいませ~!!!


.

再び

  1. 2015/09/10(木) 10:53:01 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
miriさん、こんにちは

20歳頃、一度だけ観ています、新宿の大きなスクリーンで。
あの作品、女性には絶大な人気があるけど、男の方はそれ程でもないと言うのが、定説ですが、
僕もご多分に洩れずってほうで。(汗)
クラブの仲間で一番映画を観てた男は、この作品が不動のマイ・ベストと公言してました。
(卒業後、名古屋に戻っちゃたけど)
作品も役者も素晴らしいんですけどね(と言いながらアトランタ炎上前は、余り思い出せない(汗))、イマイチ合わなかった、としか言いようがないかも。
炎上と馬車、娘が落馬した時のスカーレットの表情、フロアに居るレット赤い絨毯の敷かれた階段を降りて来るスカーレット、そして「タラへ帰ろう・・私にはタラがある」の有名なジーン。
直ぐ目に浮かぶジーンは沢山有ります。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2015/09/10(木) 10:56:48 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

鉦鼓亭さん、再びのお出ましを、有難うございます☆

  1. 2015/09/10(木) 13:51:10 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
> 20歳頃、一度だけ観ています、新宿の大きなスクリーンで。

いや~ごめんなさ~い!!!
お恥ずかしいです~う☆

> あの作品、女性には絶大な人気があるけど、男の方はそれ程でもないと言うのが、定説ですが、
> 僕もご多分に洩れずってほうで。(汗)
> クラブの仲間で一番映画を観てた男は、この作品が不動のマイ・ベストと公言してました。
> (卒業後、名古屋に戻っちゃたけど)
> 作品も役者も素晴らしいんですけどね(と言いながらアトランタ炎上前は、余り思い出せない(汗))、イマイチ合わなかった、としか言いようがないかも。
> 炎上と馬車、娘が落馬した時のスカーレットの表情、フロアに居るレット赤い絨毯の敷かれた階段を降りて来るスカーレット、そして「タラへ帰ろう・・私にはタラがある」の有名なジーン。
> 直ぐ目に浮かぶジーンは沢山有ります。

そうでしたか~!!! おほほ・・・誤魔化す(笑)。

お気遣い頂いて有難いのですが、
その作品は、中3の私にとっては大切な作品なのですが、
子供の親になってから再見したら ビックリするような変な描写もあると気付き、
今の気持ちは、中高生時代の自分の大事な想い出の作品の中の1つ・・・
ただ大人の鑑賞にも耐え、1939年にこんな作品が作られていた事は
ものすごいことだな~って思う・・・くらいです。

一般的に男性には人気のない作品らしいですね!
鉦鼓亭さんも一回鑑賞されただけでも、沢山のシーンを覚えていらして凄いです!

なんだか詮索するような事を書いて
本当に申し訳ありませんでした(ペコリ)。

明日からお天気良くなりそうですが、
皆さまお気をつけて無事に祭礼が終わりますように・・・。


.

遅くなりました!

  1. 2015/09/16(水) 00:08:41 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
 miriさん、こんばんは
 お陰さまで無事終了しましたが、歳のセイか今年は結構堪えました。(笑)

この作品の初見を小さいとは言えスクリーンで観れたのは、この上ないラッキーだったと思います。
荒涼として、けれど美しいアイルランドの自然、荒れ狂う嵐。
スクリーンに相応しい映画でした。

マイケルに関して、僕は狂言回し以上の意味が有る筈と思っています。
只の狂言回しなら、わざわざ薄弱者にする必要があるのか疑問なんです。
薄弱者にする理由・・・、
遠藤周作氏の「ぐうたら」シリーズで、何回か「道」とジェルソミーナに言及していて、著書「おバカさん」との共通性を自ら書いてた記憶があるので、
もしかしたら、「そういうことなのかな」と思った訳です。
村人(人間)達の残虐性も、ロージーの「嘘」と「真実」を示したのもマイケルだし。

ちゃんと許せましたので
>「人は誰でも過ちを犯す存在、そして、それを許す事が出来るのも人間」、まあ、それだけでも大人になったんじゃないでしょうか。

音楽>確かに良かったですね。
リーンとジャールって、凄く相性がいいと思います。
只、ほんの少し「ララのテーマ」の旋律が混じってたのが、ちょっとだけ気になりました。(汗)

C・ジョーンズ
>恋人が亡くなったばかりで、殆ど引き籠り状態だったとか。
森の中のシーンも、「これじゃ、どうにもならない」と思ったS・マイルズが前日に監督の了解を得て、人形状態のジョーンズを自分でリードしてシーンを作ったそうです。
それでも、良かったと思いますよ、僕も。

鉦鼓亭さんのお陰です
>これは「お互いさま」

連休は「ショーシャンクの空に」(初見)、時間と体調しだいですけど何とか名画座に掛ったチャンスなのでJ・ルノワールの作品も観てみたいと思っています。

Re: 遅くなりました!

  1. 2015/09/16(水) 09:50:48 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
鉦鼓亭さん、こんにちは☆

>  お陰さまで無事終了しましたが、歳のセイか今年は結構堪えました。(笑)

お疲れさまでした。 皆さんご無事で良かったですネ!

> スクリーンに相応しい映画でした。

そう思います、良かったですネ!
オンエアも今はリマスターで非常に美しいので
そういう意味では良かったです☆

この映画についていろいろとお話できて嬉しかったです♪
またいつかずっと後で再見したいと思います☆

> 連休は「ショーシャンクの空に」(初見)、時間と体調しだいですけど何とか名画座に掛ったチャンスなのでJ・ルノワールの作品も観てみたいと思っています。

予定通りご鑑賞できると良いですネ!
またゆっくりと記事をお待ちしています☆


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miri

Author:miri
古今東西、色々な映画が好きです♪
一番好きなのは、1930~50年代のフランス映画です。

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