映画鑑賞の記録

私の映画感想文と、映画に関する文章などです。


5-126  善魔  /  森 雅之さん ご出演作品 ミニ感想

  1. 2013/11/25(月) 23:30:00_
  2. 日本人監督作品が複数ある記事
  3. _ comment:4
善魔  1951年・日本



善魔




 
.


2013年11月25日(月)  BS日テレ

監督 木下恵介
主演 森雅之 (中沼部長 役)

感想
映画の中盤で、森さん演ずる中沼が「善魔」という事について
色々と述べていて、ふーんと思って、聞いていました。

「これは僕のアミ」最初何言ってんのか?と思ったよ。
平然とした顔して、そうよって言わんばっかりの彼女も、凄かったよね~!

人間のあり方を、問う作品のように思いました。


桂木洋子さんは、可愛い☆
有名人の奥さんになって引退なさったのね~。
あの笑顔、肺の悪いヒトにはとっても見えなかったけど
映画だからね~まぁいいさっ♪

淡島千景さんって、昔は「おばさん」ってイメージしかなかったんだけど
(それも不美人)
「真実一路」で見なおして、
この作品では、もうビックリ仰天の美人で、

頑固だけど、それが美点でもある、官僚の妻を演じて
けっして「よろめき」にならなかった事は
簡単なことではなかったと思います☆

木下監督はあんまり映画は見ていなくて(「喜びも悲しみも幾年月」だけ)
やっぱりテレビドラマ(木下恵介アワーなど)でおなじみでしたが
この映画を見て、結構厳しい方だったように思います☆

笠智衆さんも、まぁ助演だけど、ピリリと効いていて
彼でなければ出来なかった気がします。

この度DVD発売になったこの作品、
三國さんのデビュー作だからでしょうね~???
この役名をそのまま、一生涯、芸名として使っていたのは、
この素晴らしい役柄を忘れたくなかったからかも???

三國さんの後年は、どちらかというと、森さんの演じた方の役柄ばかりだったから
この映画での、こころ真っ直ぐな青年「三國連太郎」は、
映画史に燦然と輝きますね!

で、主演の森さんですけど、いくつかの作品で見ているので、
この記事の下の方にちょっと書かせて頂きます☆

この映画では、今まで見たどの役柄よりもピッタリでした。
10年前は爽やかな青年だったけど、今ではね~笑。

知的で、自分が過去に爽やかにキレイなお付き合いしていた
今は人妻となっている人の件で、自分の仕事に関わってきて
それを三國に探らせ、結果、やっぱりと惹かれてゆく・・・
あの新聞記者(部長・デスクワーク)は、ジャストな役柄でした☆

愛人の人
(独身なんだから恋人でも良いのに、わざわざ、愛人・・・でもそれが似合う女性)
まぁ自分的にそういう経験はないのですが、
きっとそうなるだろうな~と思える、

あの別れを決めたシーン、
灰皿の灰、コーヒーのカップ、あれこれ全部片付けて、
「ふーん、そうやって別れるんだね?」
その冷たい言葉を背に・・・

でも、上野駅に行ってしまう・・・
それをまたまた純情青年三國が見るって、脚本がね~☆

三國と みかこの 恋愛は、恋愛と呼べるほどのモノでもないけど、
まぁお父さんも分かってくれたし、全体の流れとして
仕方ないというか、賛美するほどでもないけど
映画的にキレイにまとまっていましたね☆
もちろん、三國は、いつかは他の人と所帯を持つんだけど、
みかこ なら、きっといつも見守っているって、信じられます☆

全体的に、交通の便の悪さや、食べているものの質素さ(粗末ではない)
そういうモノから、自分の生まれるずっと前の、
この昭和20年代の後半というモノを感じられました。

良い映画でした☆

森さんがホント、素敵で、
私は何でこのヒト知らないんだろう?と思ったら、
私が中1の時に亡くなっていました。


それでは仕方ないね~
1950年代の重要な日本映画には全部出ていたんじゃないの~???
って思うくらいです・(笑)。



**************************



森雅之さん ご出演作品、私が見たのはちょっとですが
製作順に、主に森さんについての ミニ感想を書きます☆




☆ 羅生門 ☆  1950年・黒澤明

あの武士ですね~ふーんそうだったのか。
あんまり覚えていないけど(三船が個性的すぎて)
悪くはなかったように思います☆



☆ 武蔵野夫人 ☆  1951年・溝口健二

あの夫さんね~ふーん、まぁまぁだったかな?
主演が田中絹代で、彼女の映画だったから・・・
もちろん上手だったと思います。



☆ 雨月物語 ☆  1953年・溝口健二

源十郎さんね・・・よくよく覚えています。
人間のこころの はかなさや、弱さ、そしてラストの・・・
あの役柄はとっても難しかったと思います!



☆ あに いもうと ☆  1953年・成瀬巳喜男

どちらかというと都会的な役柄の方が似合いそうですが
こういう役柄もピッタリだったような気がします。
父親の代わりに、すべきことをした、言うべきことを言った、
兄とは、そういうものなのではないでしょうか?
そういうことを、スーッと信じやすい演技でした。



☆ 浮雲 ☆  1955年・成瀬巳喜男

あの男役ね・・・私はこの映画にはあまり良い印象は持っていないので
今はちょっと書きにくいです。
万一再見したら・・・と思いますが・・・。



☆ 挽歌 ☆  1957年・五所兵之助

私の中で息づいている桂木節雄とは、ちょっと違ったけど、
この映画全体がそうなので、まぁ好きな原作の映画化って、その程度のモノだと思うから
そういう意味なら「とっても良かった」と言えると思いました♪



☆ おとうと ☆  1960年・市川崑

お父さん役ね~全然覚えていません・笑
この映画は岸恵子のためだけの映画だったように覚えています。



☆ 太平洋ひとりぼっち ☆  1963年・市川崑

深く覚えています。出発前の両親、まぁ特に母親だけど(田中絹代)
父親役の森さんもよくよく覚えています。
ホント、親不孝者!って主人公に言いたかったわ☆

12月9日追記:BS3でオンエアがあり、森さんの出演場面だけ見ました(笑)。
ご両親のシーンは、出発前ではなく、無事に向こうに着いたあとに
新聞記者に囲まれていたシーンでした(笑)。
ちょっとトシとっていたけど、お声が変わっていなくて素敵でした☆



長い記事を最後まで読んで下さり、こころから有難うございました!




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comment

  1. 2013/11/30(土) 10:54:42 |
  2. URL |
  3. 宵乃
  4. [ 編集 ]
>人間のあり方を、問う作品のように思いました。

なかなか良い作品だったようですね。観ようかと思ったけど、評判はそこそこだったし、あまり邦画を観る気分じゃなかったのでスルーしてしまいました。

>森さんがホント、素敵で、私は何でこのヒト知らないんだろう?と思ったら、私が中1の時に亡くなっていました。

ずいぶん昔に活躍した方のようですね。
出演作も結構観ているようだけど、思い出せません(汗)
「安城家の舞踏會」の兄役ならまだ覚えてるものの、「羅生門」「雨月物語」「あにいもうと」「おとうと」「浮雲」「太平洋ひとりぼっち」も観てるのになぁ…。
画像検索をしたら、ちょっとだけ「十二人の怒れる男」の時のヘンリー・フォンダに似てる気がしたり(笑)

***************
「あにいもうと」は2008年7月にBS2でオンエアしたのを観たと思います。2009年4月にもオンエアしてるから、そちらかもしれませんが。

>宵乃さんも、もしご縁があれば、是非、この監督さんの作品を
(「めし」と「浮雲」はちょっと横に置いておいて)見てみて下さいね~♪

成瀬巳喜男さんの作品って、「めし」「浮雲」「おかあさん」「あにいもうと」の四作品観ているんですが、どれもこれもまったく印象に残ってないんですよ(笑)
合わない気もするけど、また機会があったら観てみますね~。

こんにちは

  1. 2013/11/30(土) 11:59:15 |
  2. URL |
  3. 鉦鼓亭
  4. [ 編集 ]
段々、「知る人ぞ知る」な存在になってきたのが残念だけど、日本有数の名優でスターでもあった人ですね。
高峰秀子さんが映画女優に見切りを付けたのは、同志・戦友と思ってた成瀬さんと森さんが亡くなったのが原因の一つと、何処かに書いてありました。
(個人的付き合いは一切無いそうです)
また、女にモテるんだ。(笑)
女性映画ファンばかりでなく、スター女優さんまでメロメロ。
久我美子さん、香川京子さんets、口を揃えてファン公言。
香川さんが初共演した時の気持ちを聞かれて、
「もう大ファンの森さんとご一緒でしょう。ほんと嬉しかったですねえ。森さんはモダンでダンディで。久我さんは何回も共演されていて、ずっと羨ましいと思っていたんですよ」
知的なルックスと才能なんだけど、やっぱり、男から見ると羨ましい人です。(笑)

「羅生門」は、静の森さんが居るから、三船も京さんも思いっきり動けるんですよね。
目立たないけど、物凄く重要なポジション。
黒澤さん、「白痴」(未見)の森さんの演技を絶賛してて、自分が会社、評論家の総攻撃を受けた煽りを喰って主演男優賞を獲れなかった、と悔んでました。

「おとうと」
お父さん役ね~全然覚えていません〉ここにも居ます。(笑)
田中絹代さんでしたっけ、母親役は。そっちは記憶に残ってるんだけど。

そんな森さんも、弟によれば、最高に悩み苦労して作り上げた「浮雲」の富岡の演技が全然評価されなくて、役者を辞めようとまで思い詰めたそうです。
(それが今では絶賛ですから、評論家なんて・・・(笑))

どんな役でもしっかり演じられるオールマイティ型の珍しい人でしたが、心の微妙な動きを「さり気なく」表現するのが、とても上手い俳優だったと思います。

宵乃さん、こんばんは☆

  1. 2013/11/30(土) 16:56:54 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> なかなか良い作品だったようですね。観ようかと思ったけど、評判はそこそこだったし、あまり邦画を観る気分じゃなかったのでスルーしてしまいました。

私は良かったです。
三國さんがその役名を一生涯芸名として使った理由も、わかるように思いました☆
またいつか是非・・・。

> ずいぶん昔に活躍した方のようですね。
> 出演作も結構観ているようだけど、思い出せません(汗)
> 「安城家の舞踏會」の兄役ならまだ覚えてるものの、「羅生門」「雨月物語」「あにいもうと」「おとうと」「浮雲」「太平洋ひとりぼっち」も観てるのになぁ…。
> 画像検索をしたら、ちょっとだけ「十二人の怒れる男」の時のヘンリー・フォンダに似てる気がしたり(笑)

「雨月物語」は、たしか素敵なイラストが・・・
ヘンリー・フォンダ・・・う~ん微妙??
全然違うという感じでもないです、はい☆

> ***************

> 「あにいもうと」は2008年7月にBS2でオンエアしたのを観たと思います。2009年4月にもオンエアしてるから、そちらかもしれませんが。

そうでしたか・・・やはりかなり前だったのですね!

> 成瀬巳喜男さんの作品って、「めし」「浮雲」「おかあさん」「あにいもうと」の四作品観ているんですが、どれもこれもまったく印象に残ってないんですよ(笑)
> 合わない気もするけど、また機会があったら観てみますね~。

印象に残らない・・・のでしたら合わないのかも???
無理にとは申しませんが、もう良かったら♪


.

鉦鼓亭さん、こんばんは☆

  1. 2013/11/30(土) 17:04:27 |
  2. URL |
  3. miri
  4. [ 編集 ]
コメントを有難うございます☆

> 段々、「知る人ぞ知る」な存在になってきたのが残念だけど、日本有数の名優でスターでもあった人ですね。

・・・73年に亡くなっているので、40年前ですし、
年齢的に、私の世代は(リアル時期には)無理です、多分。
鉦鼓亭さんも、リアル時期、ではないですよね~???

三船とかなら誰もが知っているけど・・・
もっと広く浅く知られても良かったように思います・・・。

> 高峰秀子さんが映画女優に見切りを付けたのは、同志・戦友と思ってた成瀬さんと森さんが亡くなったのが原因の一つと、何処かに書いてありました。
> (個人的付き合いは一切無いそうです)

そうでしたか・・・。

> また、女にモテるんだ。(笑)
> 女性映画ファンばかりでなく、スター女優さんまでメロメロ。
> 久我美子さん、香川京子さんets、口を揃えてファン公言。
> 香川さんが初共演した時の気持ちを聞かれて、
> 「もう大ファンの森さんとご一緒でしょう。ほんと嬉しかったですねえ。森さんはモダンでダンディで。久我さんは何回も共演されていて、ずっと羨ましいと思っていたんですよ」
> 知的なルックスと才能なんだけど、やっぱり、男から見ると羨ましい人です。(笑)

う~ん、美男というのではないけど、
悪い男を演じても、何というか納得してしまう、
その心情が、悪いのではないとか思いやすい???
うまく書けませんが、多分、多くの(リアル世代の)女性にはモテたと思えます☆

> 「羅生門」は、静の森さんが居るから、三船も京さんも思いっきり動けるんですよね。
> 目立たないけど、物凄く重要なポジション。
> 黒澤さん、「白痴」(未見)の森さんの演技を絶賛してて、自分が会社、評論家の総攻撃を受けた煽りを喰って主演男優賞を獲れなかった、と悔んでました。

「賞」って、いろいろと(バックのことも)ありますものね~!!!

> 「おとうと」
> お父さん役ね~全然覚えていません〉ここにも居ます。(笑)
> 田中絹代さんでしたっけ、母親役は。そっちは記憶に残ってるんだけど。

母親も全然覚えていなくてお恥ずかしい・・・田中さんです、はい。

> そんな森さんも、弟によれば、最高に悩み苦労して作り上げた「浮雲」の富岡の演技が全然評価されなくて、役者を辞めようとまで思い詰めたそうです。
> (それが今では絶賛ですから、評論家なんて・・・(笑))

私の評価もいつか変わるでしょうか?(笑)

> どんな役でもしっかり演じられるオールマイティ型の珍しい人でしたが、心の微妙な動きを「さり気なく」表現するのが、とても上手い俳優だったと思います。

仰るとおりですね~!!!
色々な作品を、これからも(ご縁のある順番に)見たいと思いますし、
今まで見た作品の再見時には、心して見たいと思います☆


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